日記

ニュー·センチメンタリティの記録

2023/05/26 #映画何本観たか

・シックスハックの吉田はNOEYESだけど偉い側っぽいから難しい。ただ、人の振り見て我が振り直せということで、プロフィールは変えた。

 

・映画を何本観たとかどうでもいい。観て何を感じたかである。本は読み進めるので何冊読んだかがそのまま君のエネルギーになるが、映画は座ってれば終わるので意味がないでしょう。

 

・「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」面白かった〜。ドラマが映画になると間延びすることも?だが、そんなことはなく、ネタバレをするなら

 

 

 

 

 

 

 

丁寧に過去を回想し、パリへ行き、丁寧に江戸時代を追憶した。

 過去では、ひたすらに異様な女性とそれに若さゆえに翻弄されてしまう露伴。昔は動じていたんだね。あの、旅館の趣も素晴らしかった。上った先に部屋。

 フランス語達者な泉助手、露伴先生かっこよかった。怪しい日本人は一瞬で悪いやつだとバレたの、パリを踏み台にしている!!と思ったな。CGの炎。

 でも、この映画のもっと深いところは江戸時代だった。だから、パリはサラッとしていたのかもしれない。全く同じ顔の仁左右衛門と、過去編にいた奈々瀬。あの「最も黒い絵」が、そういえばどうして女の子だったのか、なぜ、男を止めることができたのか。それらがすべて明かされるのが、この一連のシーンである。モナリザに似ていたのは、奈々瀬も露伴もルーツを同じくしていたからだった。

 そこで、黒に没頭していく大河的なドラマが、自然とつながるのがすごい。パリと全然違うのに、チョンマゲが出てくるのに、台詞回しや色使いがそうさせたのか。「絵ではなく、私を見て」そんな後悔が黒い絵と共に、生き霊として奈々瀬を現代まで連れてきたし、「好きに絵を描くことで奈々瀬と共に生きていく」ことが叶わなかった仁左右衛門の後悔がパワーになって、絵を見た人を殺していったような感じだろうか。

 それらをすべて読んで、露伴は「過去はすべてぼくにとって大切なものだから」と言い切る。忘れることで解決するのではなく、憶えて噛みしめることで乗り越えていく。読まなかった青年時代からの時の流れを感じる良いシーンだった。

 

 ドラマから、場所も時も超えた映画で、楽しかった。パリ編の敵の引っ掛かりのなさはモリスルンブランがよくわからなかったから。もう一回観たら感想が変わりそうなので、機を見て行ってみたいと思う。