日記

ニュー·センチメンタリティの記録

2023/08/03 #感想を書かない

・テンションが下がるという旨の投稿を見ると僕のテンションが下がります。やってみてください。

 

デイリーポータルZの古賀さんが、日記で何書けばいいか迷ったら「感想を書かない」ということを言っていた。つまり、「テンションが下がるを見ました」で留めておくということ。たとえば、「テンションが下がるという旨の投稿をしている人は、下がったうえでもそれを発表したい欲求は残っているのだろう。そしてそれに対して共感が欲しいのだ。一緒に絶望しようと考えている」ぐらいに抑える。
たしかに!こちらの方が文が膨らむ。もちろん推論は感想の一部と言えるが、一言で「テンションが下がる」と書くよりは自分に寄り添えている。

 

・ハスマナをリアルタイムで聴くことができた。書き出しのコーナーは予想以上に高度な大喜利技術を求められている。「フードコートでさようなら」では、フードコートとは何か、さようならは誰と誰の間でなされた言葉なのか、など考えることが多い。そして、その後に読みたくなるか、である。
kindleで読んだ伊坂幸太郎「無事これ婦人」は短編集だが、すべての書き出しが「さて」ではじまっており、「このさては何?」と思わせる書き出しであった。一度読んで本でも、書き出しに注目して読みかえすのもよい。

俺たちにとってかけがえのないのは、変化のない日常だ。俺たちは、日常を失ってからようやくそれに気づく